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ドイツ、BBSホイールの高級モデルと量産モデルの違い

ドイツから生まれたBBSの高級ホイールと量産型のホイールはどのような点で異なっているのでしょうか。

その理由は、製造方法の違いが大きいとされています。

 

ホイールの製造方法は、大きく分けて二通りあり、鋳造と鍛造があります。

鋳造とは、文字が示す通り鋳の型に熱で溶かした金属類を流し込んで作る製法のことを指します。金属を溶かして鋳型に流し込むだけなので、比較的手間がかからず大量生産に向いている製法です。手間がかからないので大量生産に向いているだけではなく、人件費も安く済むため、安価に製造することが出来、結果価格も安くなります。

ただし、下記で出てくる鍛造と比べると強度と精度が劣るという弱点があります。

 

一方、高級ホイールの製法に見られる鍛造方式。こちらも文字からある程度推察出来るように、鍛えて作る方式です。何を鍛えるかというと、これも推察出来ますが金属を鍛えます。どのようにして鍛えるかというと金属を加熱して、かつ加圧して鍛えます。

例えば昔からある日本刀は、この鍛造という製法で作られるのが一般的です。日本刀は、作り手によって価格が大きく左右されたと伝わります。有名な鍛冶屋は多くの弟子たちを抱えて生産し、有名な戦国大名などに売却して利益を得ていました。有名な武将は、著名な鍛冶屋に直接依頼して、刀を作ってもらったと言います。熱い鉄を何度も打って叩いて刀を作り上げていく様は、日本に長く住んでいてテレビなどで見たことが有る人は多いと思われます。

BBSのハイエンドホイールもこのようにして熱い鉄をたたいて徐々に日本刀を作り上げていくように作られます。従って、大量生産には向きません。

一つ一つを作るのにとても時間がかかる上、人件費も馬鹿になりません。よって一個一個の価格は高くなります。

価格は高いのですが鍛造製法は金属組織に空気が入り込みにくく、非常に強度が高く品質も素晴らしい仕上がりとなります。

そのため、過酷な走行をするレースに使われるアルミホイールはほぼ鍛造のものを採用しています。

 

BBSのホイールの高級モデルはほとんどが鍛造を採用しています。廉価モデルは鋳造、高級モデルは鍛造ということを覚えておけばBBSのホイール選びの際に一つの判断材料になると思います!